公務員講師として5年ほど稼働していますが、生徒さんから
「エントリーシートを書くために自己分析をしないといけない」
「自己分析が上手く出来ない」
「自分の強みがわからない」
という相談をよく受けます。
自己分析でコケてしまうと、面接でも良い結果は出せません。
自己分析は難しいイメージを持たれることが多いですが、実は手順さえ踏まえれば難しくありません。
この記事を読めば自力でエントリーシートに使えるレベルの自己分析が出来るようになります。具体的には下記の文章が書けるようになります。
①私の強みは、~です。
②前職(現職)での○○業務では、~をしてきました。
③その結果、~という成果を出すことができ~に貢献しました。
④○○市においてもこの経験を~に活かすことで~に貢献したいと考えています。
超実践的な具体例も載せていますので、ぜひ活用してください!

STEP1 頑張ったエピソードを探す
自分の強みを面接官にアピールするためには客観的にアピールしないといけません。
客観的にアピールするためにエピソードをもとに自分の強みを見つけていく形が、取りかかりやすいです。
学生であれば学校生活やアルバイトで頑張ったエピソード、社会人の方であれば仕事で頑張ったエピソードを探すのが王道です。
特に社会人の方が仕事以外のネタで頑張ったエピソードを面接で話すと、面接官から「では仕事で頑張ったエピソードはありますか」と聞かれます。
結局仕事で頑張ったエピソードを聞かれるので、それならばはじめから仕事でのエピソードを話したほうが絶対に良いです。
1-2チームでの活動からエピソードを探す

エピソードの中の登場人物が自分一人しか出てこない話は面接官受けが悪いです。
会社であれば部署の中で自分が頑張って成果を出したエピソードや、お客さんに対してこのような工夫をした結果成果を出したエピソード、があればベストです。
これらであればエピソードの中に自分以外の人物(部署の人、お客さん)が出てくるので、面接官に他者との関わり力も伝えられます。
また、頑張った結果として「成果」を示す必要があります。その際、数字など客限的な指標で表現できると説得力が増します。
1-3これは避けろ!NGエピソード

「資格や資格勉強で得た知識を活かして~した」というエピソードは大丈夫ですが、資格勉強だけのエピソードは面接官受けが悪いです。
以下に、悪い例を示します。
NG例:私は宅建・行政書士・公務員の講座に通い、休日や大型連休も高い志を忘れることなく勉強を続けました。その結果、宅建試験に合格することができ、これからの大きな一歩とすることができました。
上記がダメなのは、生活を資格の勉強一筋で過ごしたことが暗示されることから、他者との円滑な人間関係が精築できない(ユミュニケーシュンカに欠ける)タイプなのではとの疑念が生まれるからです。また、宅建には合格しても行政書士には合格できなかったことも暗示されている点で、成果が十分に表現できていません。
STEP2 エピソードから強みを示す単語をピックアップする
STEP1で出したエピソードから、自分の強みを示す単語を複数ピックアップしてみましょう。
王道なのは「コミュニケーション能力」「行動力」「課題解決力」「協調性」などがありますが、これ以外でも構いません。
単語を複数ピックアップしたら、その単語の中からより上位の能力を示す言葉をチョイスしましょう。
例えば、「行動力」と「課題解決力」があれば、「課題解決力」のほうが上位であるため、そちらをチョイスします。
社会人経験者試験は学生と違って、その人が仕事で身に付けたスキルや能力を特に見られる傾向があります。
そこで学生と同じレベルの強みしか言えないと面接官から良い評価は得られません。
そのため、強みを示す単語が学生と同じレベルではないかどうかも気を付けましょう。
STEP3 その強みを志望先(市役所など)でどう活かせるか考える

市役所であれば窓口業務や相談業務など市民業務に活かせる方向性だと考えやすいかと思います。
県庁であれば業務効率化などの方向性だと考えやすいです。
もちろん市役所であっても業務効率化の方向性で考えても構いません。
これら以外にもご自身の特異スキル(「デジタルに強い」「医療従事者のため地域医療・福祉に詳しい」)がある場合はそれと絡めていくほうが、面接官の気を引くことができます。
以下に窓口業務・相談業務を想定した具体例を記載しますので、参考にどうぞ。
例1 市役所
接客業で身に着けた柔軟な対応力、トラブル時でも誠意をもって対応することで数々の問題を解決してきた経験等を福祉関係の窓口対応や、審査業務、利害関係者との調整に活かしたいです。
例2 国家公務員
○○局の窓口や電話相談等では、○○局を初めて利用する方から司法書士などの法律に詳しい方まで様々な方の対応を行う必要があります。自身のこれまでの勤務では専門用語をかみ砕いてお客様に説明し、お客様に納得していただいた上でご契約いただくことで契約件数を伸ばしてきました。業務経験から得られたコミュニケーション能力をいかして、○○局においても、手続き等をかみ砕いた言葉で分かりやすく説明したり、法が適用される対象者に対して、法の趣旨に基づいて、丁寧に説明することができると考えます。
また、多数の関係省庁の法令やガイドライン等を把握しながら組織運営を行ってきた経験は、法を運用する立場にある者として、常に最新の情報を収集し、専門性・汎用性を高めるために活かせます。
STEP4 これまでのSTEPで書いたことを定型文に当てはめるだけ

これまでのSTEP1.2.3で書いたことを下記の定型文に当てはめれば、面接官受けの良い自己PRが完成します。
定型文はこれ!
①私の強みは、~です。
②前職(現職)での○○業務では、~をしてきました。
③その結果、~という成果を出すことができ~に貢献しました。
④○○市においてもこの経験を~に活かすことで~に貢献したいと考えています。
まとめ 作った原稿は第三者に見てもらおう
自分で作っただけだと、どうしても独りよがりな内容になってしまったり、面接官に意味や熱意が伝わらないケースが多いです。
合格可能性を上げるためにも、家族や、第三者に見てもらうことをおススメします。
適切な第三者が見つからない場合は、下記プロフィール欄のURL先の添削サービスにて、プロが一緒に作成を行うサービスだけでなく、その方に合った合格可能性アップのコツもお伝えしていますので是非ご検討ください。

著者 元国家公務員mihir0
【経歴】
某旧帝大教育学部卒業後、地方公務員として市役所にて福祉関係の部署で勤務。その後国家公務員試験に合格し、総務課(局長の秘書業務)、人事担当の部署での勤務経験があります。地方・国家合わせて公務員歴は約10年。
現在は退職し、法律関係の仕事をしながら公務員試験プロ講師として稼働中。
公務員試験小論文・ES等の添削歴は5年以上、累計700件以上の販売実績があり、サービス利用者の方から、毎年多数の合格報告をいただいています。
[プロフィール詳細・顧客評価等はこちら↓]
https://coconala.com/users/653098
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