【超実践的】公務員試験 集団討論面接 具体的な立ち回り方

公務員試験

「集団討論って何をしたらよいかわからない」

「コミュ力に自信が無いので不安」

といったお悩みを聞くことが多いです。

これらの不安は、集団討論の流れや知識が分からないことから出てきています。

集団討論の流れや、集団討論の本質をあらかじめ知っておけば、自信を持って集団討論に臨め、合格へと近づくことができます。

伝えたいことが多すぎて文量が多くなってしまったので、気になる項目だけでもチェックしてもらえるとうれしいです。

①集団討論面接とは「運命共同体」である

討論試験は、通常メンバー全員で制限時間の範囲内で自由に討論して一定の結論を導き出すまでの「討論の参加姿勢(ブロセス)」を評価するものです。そのため、他のメンバーは「競争相手(ライバル)」ではなく「仲間(運命共同体)」と考えてください。

 大半の試験種ではグループ全体としての意見をまとめて発表することが求められるので、グループとしての結論が出せなければ、最悪全員が落ちることになります。

 控室での待ち時間があれば、積極的に声をかけるとともに、伝道師として、集団討論試験とは何なのかを伝授できるとなお良いでしょう。

「予備校の先生から聞いたんですけど、集団面接ってグループとしての結論が出せるかどうかが評価されるので、個人ではなくグループごとで合否が分かれるらしいです。私ももちろん頑張りますが、みんなで頑張って結論出して、みんなで合格しましょう。」的なことが言えれば理想です。

(コミュ力に自信のない方は無理に行う必要はありません。)

②具体的な立ち回り方

制限時間は試験種によって異なりますが、「メンパーの人数×6〜7分」程度で設定されることが多いです。

現実には、作法(マナー)を知らなければ、上手く討論を回せないため、グループの中の誰か(一般的には一番初めに発言する「Aさん」)が役割(役職)分担の有無とおおまかなタイムスケジュールの設定について、それぞれ「提案」してください。

その後、グループの中の誰か(誰も発言しなければ「Aさん」)が、最初に課題を1ないし2つに絞り込むことを「提案」してください。

そうする理由は、制限時間がある中で、多数の論点それぞれについて議論し尽くすことは絶対にできないからです。最初に論点を絞ることで、討論が混乱することを防ぐことができます、というアピールを面接官にすることができます。

【重要】終了時間が近づいたら「グループとしての意見」をまとめた上で発表するための時間(5分強)を設定することを「提案」してください。

グループとしての意見が出せないと、全員落ちてしまう事があり得るからです。

③役割について

役割はリーダーに限らず、タイムキーパー、書記(まとめ係)などもあり、役割があるからといってそれだけで点数が上がるわけではないですが、リーダーは発言回数が増えるので面接官の目には良くも悪くも触れやすく、評価のチャンスが増えます。

もちろんリーダーが合わない方は無理にやる必要はありません。

集団面接において、リーダーは必須ですが、そのほかはそれほど必須ではありません。

役割について、集団面接前にあらかじめ自分の中で、どの役割をやる、やらない、を決めておきましょう。

書記、タイムキーパーあたりが無難で人気の役割です。

役割は自分に合わないものを無理にする必要はないので、自分にできそうなものがあればやる、ぐらいでよいと思います。

④話し方 その1

集団討論試験で発言する際に意識すべきは、すべて「〜でどうでしょうか?」と提案することです。

発言者が物事や手続きを勝手(独裁的)に決めてはいけません。

また、集団討論試験は「連帯責任」が問われる試験です。他のメンバーを落とすべく自分だけが過剰にもしくは長時間発言したり、他のメンバーの発言を遮ったり、否定したりしてはいけません。逆に、何も発言しないのもダメです。

そういったメンバーが複数いる組では、当事者のみならず、グループ全体の評価が下がりますので、気をつけてください。

⑤話し方 その2【討輪開始後5分以内に発言】

討輪開始後5分以内に発言しなければ、討論の波に乗れませんので、喋れない人でも無理をしてでも積極的に発言してください。そして、5秒以上の沈黙が連続するとグループ全体の印象が悪くなりますので、常に誰かが発言するように努めてください。

 討論中、たとえ書記であっても、ずっと下を見てメモを取り続けると、討論に参加していないことになりますので、やめましょう。

 常に、自分の考えをまとめてから発言しようとはしないでください。むしろ発言しながら考えてください。

話す内容を考えている間に話題が変わることはよくあるため、そうするといつまでたっても発言できないまま終わってしまいます。

 なお、討論の中で発言できていないメンバーがいる場合には、最初からその存在を無視したり、無茶振りでいきなり発言を求めるキラーバスは出さないでください。

例えば、「Bさんにお尋ねしたいのですが」と前振り(予告)をした上で、「今は〜について議論しているのですが、Bさんは最初に、〜とおっしゃいましたが、このことについてどうお考えですか?」といった感じで発言を促してください。

2〜3回発言を促しても、それでも発言できないのなら、もはや救いようがありませんので、切り捨て(存在を無視し)ても構いません。

参加者の発言回数が均等であるほど出来のよい(=評価が高い)集団討論となるため、そうなるように努めてください。

⑥議論のコントロール

 討論するなかで、まとめが不十分だったり、議論を蒸し返す人の出現などにより、同じような議論を繰り返してしまったり、すでに結論を出した後に再度議論してしまうケースも少なからず見受けられます。

そのような場合には適切な軌道修正が必要です。

 具体的には、特に論点が複数ある場合は、討論の途中で「小まとめ」をすることを「提案してください。そうすることで、議論の迷走が防げます。

 最後の「まとめ」と発表に際しては、まとめの発表が案外スムーズに進み、制限時間まで時間が余ると手持ち無沙汰となりますので、10分以上の時間は割かないでください。(最後の5分程度で構いません)

 それでも、結論が出た後に、議論を蒸し返すような真似だけは「しない・させない」と言う姿勢で臨むことが大事です。

そういう人が出現しましたら、やんわりと「グループの結論はすでに出ましたので、以上で討論を終えませんか?」と提案し、討論の感想を述べるなどして、やり過ごしてくだい。

⑦良くある質問

Q 本試験の2次試験にグループワークがありますが、気を付けるポイント、高い評価をもらうコツはありますでしょうか?

→A グループワークでは協調生が見られているので、他者の意見を全否定したりしないことだと思います。面接官の目の前での話し合いでも、案外みんな持っている意見が違うので、自分の意見を言う時には他者の意見を考慮しています感を出しながら話すと良いでしょう。軌道修正係は面接官から高評価されやすくなるため、議論が逸れたら真っ先に軌道修正係をやることをおススメします。

⑧最終面接にむけてすべきこと

集団討論面接は最終面接のひとつ前で実施されることが多いため、集団討論面接後には最終面接があります。

この最終面接で「集団討論であなたはどのような役割を果たしましたか?」「議論をすすめるにあたってどのように貢献しましたか?」と聞かれる可能性が高いです。

筆者も公務員試験受験時には、実際に聞かれました。

このような質問に対応するため、集団討論が終わって家に帰ったら、自分の果たした役割や何を話したかをメモしておきましょう

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