国家公務員試験は試験に合格すれば内定がもらえるわけではありません。
試験合格後に(一次試験合格後)に官庁訪問といって、志望する官庁に自分で訪問して面接を受けて内定をもらって、初めて就職先決定となります。
そのため、官庁訪問の出来が、就活の成功に直結します。
官庁訪問は複数の官庁を同時平行で受けることが多いですが、官庁訪問で内定が一つももらえないと就職先がないことになるため、無職になってしまいます。
これまで多数の生徒を見てきましたが、官庁訪問全落ちする生徒もいる一方、人気官庁も含め受験先すべてから内定をゲットする受験生もいます。
そのような内定をゲットしまくっている受験生の特徴を知り、ご自身の官庁訪問に役立てて、内定ゲットに繋げましょう!

受かる特徴1「面接官との会話のキャッチボールが自然」
面接官は受験生とコミュニケーションをしたがっています。
合格する受験生はこのことを理解しています。
なかには面接官との会話を楽しんでいる受験生もたまにいます。
それくらいの心の余裕があればベストです。
余裕がない受験生は面接官から見て魅力的には見えないため、余裕があるフリでもいいので余裕を持ちましょう。
合格する受験生は、面接官の質問には簡潔に答え、一度に伝えたいことをすべて伝えることはしていません。
簡潔に答えた回答のなかで面接官が興味を持てば具体的に聞いてくれるため、具体的に聞かれたら具体的に話すということをしています。
この面接官の質問と受験者の回答の繰り返しがコミュニケーションとして、面接官に評価されます。
受かる特徴2「頭を使って官庁の日程調整をしている。」

人気官庁ほど面接回数が多いため訪問回数が増えます。
このことを知らずになにも考えずに日程を決めてしまうと、人気官庁の面接が進んだ段階で第二志望の官庁の訪問日程と被る、ということがあり得ます。
複数の官庁から内定をもらっている受験生は、第一志望官庁の日程を早い日程で押さえ、その次に第一官庁の日程となるべく近い日程(翌日が理想)で第二志望以降の日程を押さえる、みたいに戦略的に日程を組み立てています。
第二志望以降の官庁が不人気官庁であれば少ない面接回数(1回で内定もらえるところも結構あります)で合否が出るため、早めに終わらせることが可能です。
受かる特徴3「官庁ごとの面接カード作成に力をいれている」

官庁訪問では官庁ごとに面接カードを書かされます。
その面接カードはあらかじめ配布されて家で書いて提出するケースもあれば、面接当日に受験先の官庁で配布されてその場で書かされるケースもあります。
自己PRや長所・短所は官庁間で使い回しが効きますが、志望動機は使い回しが効きません。
そのため受かる人は志望動機の作成に力をいれています。
合格者は、面接カードが当日に記入するスタイルであるケースも想定して、あらかじめ面接カードに記入する内容を考えています。
自力で志望動機が作成できない場合はプロの力を借りることも有用です。
面接カードの書き方に困っている方はこちらの記事も参考にしてみてください。実用的な内容となっていますのでぜひご活用ください。
受かる特徴4「併願先を考えて書いている。」
すべての官庁において人事は併願先を良く見ています。
合格する受験生はこのことをよく知っています。
4-2併願先具体例
また、国家公務員の人事院面接で志望官庁を言う(面接カードの書く)場合も、同様です。以下に現実的な組み合わせ例を記載します。
裁判所一般職第一志望
裁判所職員・国税(または労基)・国家一般職(検察庁)
裁判所職員·労基·国家一般職(法務局)·名古屋市(法律)
公安系第一志望
国税(または労基)・国家一般職(警察局)・県警警察事務
経済産業局第一志望
財務·国家一般職(経産局).名古屋市(経済)(または県庁)
税務系第一志望
国税・国家一般職(税関).名古屋市(経済)(または県庁)
国家一般職(労働局·法務局).市役所
国際系第一志望
国家一般職(税関入管)、地方公務員(A·B·.C日程
インフラ系第一志望
国家一般職(整備局・港湾局).地方公務員(A·B·C日程)
受かる特徴5「説明会に行っている」

官庁訪問の日程が解禁前に、業務説明会(面接ではない)を開催する官庁が多いです。
業務説明会のパンフレットに「説明会の参加有無は面接の合否に影響しません」と書いてありますが、あれはほぼ嘘です。
説明会に参加すると大体紙を渡されて、「氏名」「住所」「一次試験の自己採点の点数」「併願先」などを書かされます。
面接で聞かれることと同じようなことを書かされている時点で業務説明会は面接結果に影響を及ぼしている可能性が高いです。
ただし、不人気官庁は官庁訪問で来てくれる受験生の数が少ないので、業務説明会に参加しなくても官庁訪問で内定をもらえることが全然あります。
そのため、業務説明会の日程が被ったら、志望順位が高いほう・人気官庁を優先して行くと良いでしょう。
まとめ
以上官庁訪問で合格する受験生の特徴を紹介しました。
これらの特徴を真似して、官庁訪問で内定をゲットしましょう!

著者 元国家公務員mihir0
【経歴】
某旧帝大教育学部卒業後、地方公務員として市役所にて福祉関係の部署で勤務。その後国家公務員試験に合格し、総務課(局長の秘書業務)、人事担当の部署での勤務経験があります。地方・国家合わせて公務員歴は約10年。
現在は退職し、法律関係の仕事をしながら公務員試験プロ講師として稼働中。
公務員試験小論文・ES等の添削歴は5年以上、累計700件以上の販売実績があり、サービス利用者の方から、毎年多数の合格報告をいただいています。
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