国家公務員試験は試験に合格すれば内定がもらえるわけではありません。
試験合格後に(受験年によっては一次試験合格後)に官庁訪問といって、志望する官庁に自分で訪問して面接を受けて内定をもらって、初めて内定となります。
そのため、官庁訪問の出来が、この先長年勤める就職先決定に直結します。
官庁訪問は複数の官庁を同時平行で受けることが多いですが、官庁訪問で内定が一つももらえないと就職先がないことになるため、無職になってしまいます。
これまで多数の生徒を見てきましたが、官庁訪問で落ちる人には共通点があります。
そんな悲惨な未来にならないために、官庁訪問で落ちる人の特徴を知り、ご自身の官庁訪問に役立てて、内定ゲットに繋げましょう!

落ちる理由1「人気官庁しか受けてない」
国家一般職人気官庁の具体例でいうと、税関、経済産業局などがあります。
人気官庁は倍率が高いので内定がもらえる可能性も低くなり、訪問先全落ち(就職先なし)となる可能性が高くなってしまいます。
また、人気官庁の人事は併願先も良く見ています。
そこで人気官庁しか受けてないと、併願先と受験官庁との関連性がないため、人事からすると「この人は就活の軸がない」とマイナスイメージを持つ可能性が高いです。
人気官庁ほど面接回数が多い傾向にあるため、人事に一度マイナスイメージを持たれると面接の度にそのイメージが付きまとうため、不利になってしまいます。
落ちる理由2「面接官との会話のキャッチボールが出来ていないor不自然」

面接官は受験生とコミュニケーションをしたがっています。
落ちる人ほどこれを理解できず、面接=覚えた原稿を話すこと、と理解してしまっています。
面接はコミュニケーションが基本であるため、面接官の質問には簡潔に答えれば良く、一度に伝えたいことをすべて伝える必要はありません。
簡潔に答えた回答のなかで面接官が興味を持てば具体的に聞いてくれるため、具体的に聞かれたら具体的に話せばそれで十分です。
この面接官の質問と受験者の回答の繰り返しがコミュニケーションとして、面接官に評価されます。
落ちる理由3「官庁の日程調整でミスる」

落ちる理由1でもお伝えしましたが、人気官庁ほど面接回数が多いため訪問回数が増えます。
このことを知らずになにも考えずに日程を決めてしまうと、人気官庁の面接が進んだ段階で第二志望の官庁の訪問日程と被る、ということがあり得ます。
そのため、第一志望官庁の日程を早い日程で押さえ、その次に第一官庁の日程となるべく近い日程(翌日が理想)で第二志望以降の日程を押さえる、みたいに戦略的に日程は組み立てましょう。
第二志望以降の官庁が不人気官庁であれば少ない面接回数(1回で内定もらえるところも結構あります)で合否が出るため、早めに終わらせることが可能です。
落ちる理由4「併願先が現実的でない」
すべての官庁において人事は併願先を良く見ています。
併願先はある意味、志望動機と同じくらい、面接官にとって大事です!
なので、受験生も大切に、頭を使って書く必要があります。
ではどのように書いたら良いか、具体例もあわせて紹介していきます。
4-2併願先具体例
併願先は、業務内容や働き方を踏まえて,受験先(と不合格先)も含め3つ程度答えればよいです。
実際の併願先が当該受験先との業務内容から大きくかけ離れている場合は、あえてその部分のみ言わなかったり、受験していない別のところを言う必要があるケースも出てきますので、よく頭を使って考えましょう。
また、国家公務員の人事院面接で志望官庁を言う(面接カードの書く)場合も、同様です。
現実的な組み合わせ例は書くと長くなってしまうので以下の記事に書いたため、以下の記事をご覧ください。
国家一般職のほぼすべての受験先の併願例一覧が載っていますので使ってください
落ちる理由5「説明会に行っていない」
官庁訪問の日程が解禁前に、業務説明会(面接ではない)を開催する官庁が多いです。
業務説明会のパンフレットに「説明会の参加有無は面接結果に影響しません」と書いてありますが、あれはほぼ嘘です。
説明会に参加すると必ず紙を渡されて、「氏名」「住所」「一次試験の自己採点の点数」「併願先」などを書かされます。
面接で聞かれることと同じようなことを書かされている時点で業務説明会は面接結果に影響を及ぼしていると考えられます。
ただし、不人気官庁は官庁訪問で来てくれる受験生の数が少ないので、業務説明会に参加しなくても官庁訪問で内定をもらえることが全然あります。
そのため、業務説明会の日程が被ったら、志望順位が高いほう・人気官庁を優先して行くと良いでしょう。
まとめ
以上官庁訪問で落ちるケースを紹介しました。
これらのケースを反面教師にして、受かる受験生になり、官庁訪問で内定をゲットしましょう!
官庁訪問では官庁ごとに面接カードを書かされることが多いです。
面接カードは合否に直結する大事なツールであるため、面接カードの書き方に困っている方はこちらの記事も参考にしてみてください。実用的な内容となっていますのでぜひご活用ください!
実例有!面接カード超具体的な作成方法↓

著者 元国家公務員mihir0
【経歴】
某旧帝大教育学部卒業後、地方公務員として市役所にて福祉関係の部署で勤務。その後国家公務員試験に合格し、総務課(局長の秘書業務)、人事担当の部署での勤務経験があります。地方・国家合わせて公務員歴は約10年。
現在は退職し、法律関係の仕事をしながら公務員試験プロ講師として稼働中。
公務員試験小論文・ES等の添削歴は5年以上、累計700件以上の販売実績があり、サービス利用者の方から、毎年多数の合格報告をいただいています。
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