公務員 経験者採用試験 面接で合格する回答の仕方 

公務員試験

【経験者採用試験は面接勝負!】

公務員試験について以前は新卒採用がほとんどでしたが、近年社会人を対象とした経験者採用試験を実施する自治体が増えています。

経験者採用試験(社会人採用試験)は学力試験が無いところも多く、学力試験が無いと受験しやすいため受験倍率が高めになりがちです。

人気の自治体だと倍率が10倍を超えることもあります。

経験者採用試験は面接重視の試験なので、そのような倍率が高い人気自治体、政令指定都市であっても面接対策がしっかりできていれば十分合格できます。

公務員試験講師歴5年合格実績多数の筆者が、公務員の経験者採用試験で良く聞かれる質問と、合格する回答の仕方を具体的にお伝えしますので、面接試験対策で是非活用してください。

ちょっと長くなってしまったので、目次から必要なとこだけ読む、という使い方をされても全然OKです。

  1. ①経験者採用試験で良く聞かれる質問15選
    1. ①自己紹介をしてください
    2. ②志望動機
    3. ③前職で身に着けたことや業務内容
    4. ④仕事で大変だったこと
    5. ⑤あなたが○○市で働くとして何をもたらしてくれるか
    6. ⑥○○市の課題は何だと思うか
    7. ⑦その課題をどうやって解決するか
    8. ⑧希望しない部署に配属された場合
    9. ⑨長所・短所のエピソード
    10. ⑩あなたがチームの中でやってきたこと
    11. ⑪チームの中で上手くいかなかったこと、失敗したこと
    12. ⑫チームで円滑な仕事をするために必要なことは何だと思うか
    13. ⑬自分と意見が合わない人がいたらどうするか
    14. ⑭部下のほうが経験や知識がある場合どう対応するか
    15. ⑮ストレスの解消法
  2. ②良く聞かれる質問に対する模範解答例15選
    1. ①自己紹介してください
    2. ②志望動機
    3. ③前職で身に着けたことや業務内容
    4. ④仕事で大変だったこと
    5. ⑤あなたが○○市で働くとして何をもたらしてくれるか
    6. ⑥○○市の課題
    7. ⑦その課題をどうやって解決するか
    8. ⑧希望しない部署に配属された場合
    9. ⑨短所のエピソード
    10. ⑩あなたがチームの中でやってきたこと
    11. ⑪チームの中で上手くいかなかったこと、失敗したこと
    12. ⑫チームで円滑な仕事をするために必要なことは何だと思うか
    13. ⑬自分と意見が合わない人がいたらどうするか
    14. ⑭後輩や部下の指導において、後輩や部下が自分より知識がある場合はどのように対応しますか?
  3. ③面接で合格する話し方 
    1. ③-1 一度に話す時間を短く
    2. ③-2 前職の悪口は言わない
  4. ④まとめ

①経験者採用試験で良く聞かれる質問15選

 良く聞かれる質問15選と、回答にあたって気を付けるポイントを各質問ごとに説明します。

①自己紹介をしてください

 これはあまり長いと面接官が途中で飽きるため、理想は30秒長くても1分で終わるような自己紹介を行いましょう。

②志望動機

面接カードやエントリーシートに書いたことをベースに+αで一言二言付け加えられるとベストです。

③前職で身に着けたことや業務内容

面接カードやエントリーシートに書いたことと同じ回答で問題ありません。具体的にどのようなスキルを身に着けたのかを結論ベースで話すと良いでしょう。

④仕事で大変だったこと

こちらも、面接カードやエントリーシートに書いたことと同じ回答で問題ありません。気を抜くと愚痴っぽい話し方になりがちなので、愚痴っぽくならないようにポジティブな言い方で話すように気を付けましょう。

⑤あなたが○○市で働くとして何をもたらしてくれるか

 経験者採用試験なので、③で答えたご自身のスキルや経験と絡めて説明しましょう。

 ⑥の○○市の課題と絡めて話し、その課題解決をご自身のスキルをこのように活かして解決したい、と言う方向性で話すのもおススメです。

⑥○○市の課題は何だと思うか

市や自治体のHPで「長期計画」を掲載しているところが多いです。そこには課題が複数掲載されているので、ご自身の志望動機やご自身のスキルと相性がよさそうなものを選んで答えると良いでしょう。

なぜなら、次の⑦の「その課題をどうやって解決するか」に質問が続く可能性が高いからです。

例えば現職が不動産営業の方で、志望動機が都市開発に携わりたいといった内容の場合、○○市の課題として医療の課題を挙げてしまうと、その後の面接官とのやり取りが苦しくなってしまいます。この場合は空き家問題など、土地・不動産関係の課題を答えるのが良いでしょう。

⑦その課題をどうやって解決するか

これは、前の⑥「○○市の課題は何だと思うか」とセットで考えておくと良いでしょう。

⑧希望しない部署に配属された場合

 希望しない部署に配属された場合であっても前向きに仕事に取り組む旨の回答ができれば十分です。

⑨長所・短所のエピソード

長所や短所を聞かれた後に、追加の質問としてエピソードを聞かれることが多いです。

短所の場合は、短所をどのように克服しようとしているのかの説明を最後に付け加えましょう。

⑩あなたがチームの中でやってきたこと

 現職が営業のような個人プレーだったとしても、一つの部署に所属し、その部署には複数の社員がいて、その社員と少しでもコミュニケーションを取って仕事をするのであれば、その部署は立派な「チーム」ということになります。チームが無かった場合でも、そんな感じでご自身の仕事の中で「チーム」と呼べそうなものを探して回答すれば大丈夫です。

⑪チームの中で上手くいかなかったこと、失敗したこと

こちらは上記⑩「あなたがチームの中でやってきたこと」の続きの質問として聞かれる可能性がありますので、回答を考えておきましょう。

⑫チームで円滑な仕事をするために必要なことは何だと思うか

 できれば上記⑩⑪の回答と絡めて答えられるのが理想ですが、それが厳しければ一般論的な解答でも構いません。

⑬自分と意見が合わない人がいたらどうするか

 ポジティブな、前向きな回答ができれば十分です。

⑭部下のほうが経験や知識がある場合どう対応するか

 経験者採用試験を受ける方はこの質問をされる可能性が高いです。

こちらの質問も前向きな回答が求められていますので、謙虚かつ前向きな回答ができれば十分です。

⑮ストレスの解消法

こちらは前向きな解答であれば自由に答えてもらっても構いません。趣味と絡めて「趣味である○○をすることです」と答えるのが一番答えやすいかと思います。

②良く聞かれる質問に対する模範解答例15選

 ①で紹介した良く聞かれる質問の模範解答を以下に列挙しますので、参考にしてください!

①自己紹介してください

私は○○を卒業後、○○市にある○○株式会社に入社し、○○年間勤務しました。

○○年に現職の株式会社○○へ転職し現在○○業務に従事しております。

前職では○○力を身に着け、現職では○○の経験を積み、○○が強みです。

本日はよろしくお願いいたします。

②志望動機

現在の業務に対してやりがいを感じているが、プロジェクト・契約の切れ目でプロジェクトに携われなくなり、顧客も大きく変わることがあります。そのため、一つの組織に属して行政やそのサービス、ユーザーである住民の課題解決に向けて○○の観点から組織に貢献したいと考えるようになったため志望しました。

 また、現在の業務で○○と呼ばれるクラウドサービス上で開発・運用・保守の仕事をしております。○○市では特にシステム標準化やガバメントクラウドへの以降に取り組んでいると伺い、私が持っているクラウドサービス上での開発経験や○○市が採用している○○に関して自身の知見を活かすことができると感じたからです。

(補足)

自分のスキルをこのように活かしたい、という方向性だと作成しやすいです。

③前職で身に着けたことや業務内容

前職では○○のシステムに関する知識や、判断能力・遂行能力を身に付けました。。

現職ではシステム開発の仕事に従事しており、システムエンジニアとして主に開発メンバーの進捗管理や顧客との折衝を担当しております。異なる開発案件を同時並行で担当することが多く、同時並行で進む案件に対して優先度を付けながら進捗の管理、お客様との調整、開発メンバーの業務支援を行っております。

④仕事で大変だったこと

クレーム対応の経験です。対応方法としては、相手の話を最後までしっかり聞き、その上で、不快な思いや不便をかけた点については、丁寧に謝罪します。自分の権限内の事務であり、かつ対処可能であれば、納得して頂けるよう、真摯・誠実に説明します。一方で、権限外であったり、対処が困難な場合は、先輩・上司に相談したうえで組織として回答を行うことで、顧客と信頼関係を保ちつつ適切な対応を行ってきました。

⑤あなたが○○市で働くとして何をもたらしてくれるか

これまでのITエンジニアとしての知見を活かして、○○市のDXを含めたIT推進に貢献できると考えています。

また、クラウドサービス上での開発経験を活かして、ガバメントクラウドの移行に伴う○○上でのサービスの継続・拡大について即戦力として貢献できると考えています。

(補足)

②「志望動機」や⑦「その課題をどうやって解決するか」と似た内容になってしまっても構いません。

⑥○○市の課題

現職でも○○と呼ばれるクラウドサービスを利用していますが、サービスの進展に伴いコストの増加を感じています。

○○市においてガバメントクラウドへの移行が今後進展していく中で、クラウドサービスの利用コストを管理することが課題であると考えます。

(補足)

デジタルの分野に限らず、福祉の分野などほぼすべての分野でコスト上昇が課題になっているため、ご自身の得意な分野を挙げて「○○分野におけるコスト上昇」と言うと回答しやすいと思います。

⑦その課題をどうやって解決するか

現状のコスト把握のためにコストに関して一元管理ツールを使うことを解決策として考えています。

○○市では○○のコスト管理ツールとして「○○」を導入すると伺っております。「○○」は現職でも取扱い経験がありますので、即戦力として「○○」のスムーズな導入、及び「○○」を用いたコスト管理に貢献できます。

⑧希望しない部署に配属された場合

組織の一員として任せてもらえた仕事を真摯に取り組んでいきたいと考えています。

任せてもらえた仕事を取り組むことが組織への貢献、自分の成長につながると考えているからです。

⑨短所のエピソード

短所は、慎重すぎるところです。現職にて、重要なプロジェクトにおいて慎重すぎるあまり、物事をスムーズに進めることができずメンバーに迷惑をかけてしまった経験があります。現在は優先順位を付けて対応することで、周りに迷惑を掛けないように心がけています。

⑩あなたがチームの中でやってきたこと

開発案件を円滑に進めるために、開発メンバーのリーダーとして進捗管理やお客様との折衝を行っていました。

(補足)

主任以上であればマネジメント経験について触れると面接官受けが良いです。

⑪チームの中で上手くいかなかったこと、失敗したこと

リーダーになった際に、これまでは指示を受ける側であったが、リーダーとしてメンバーのマネジメントをする立場で指示をしたことが無かったため、指示出しがうまく行かない場面がありました。

各案件の目的は何かを常に意識しながら必要な作業について思考していくことで、指示の内容も明確にすることができるようになりました。

⑫チームで円滑な仕事をするために必要なことは何だと思うか

メンバーが相互にコミュニケーションを取りやすい環境を構築することだと考えます。

相互に会話をすることで、メンバーがタスクを一人で抱えたり、タスクが偏ってしまうリスクを軽減できると考えているからです。

現職では、自分からメンバーに対して積極的に会話をすること、メンバーの発言に対して途中でさえぎらず最後まで傾聴することを意識して、コミュニケーションを取りやすいと感じてもらえるように努めています。

⑬自分と意見が合わない人がいたらどうするか

まず、否定をせず相手が持っている意見の背景を知りたいと考えます。

その背景を知ったうえで、相手を否定せず受け入れようと努めていきたいと考えています。

⑭後輩や部下の指導において、後輩や部下が自分より知識がある場合はどのように対応しますか?

自分より知識や経験を持つ相手に対しても、私は前向きに受け止めます。

現職でも中途入社の立場で、若手の先輩社員の専門知識に現場で助けられる場面が何度もありました。そうした際は素直に学び、私はサポート役に回るよう心がけています。

現職では、指導というよりも対話を重視し、相互理解を深めながら改善点を共有するよう努めています。ただし、コンプライアンスに抵触する場合は例外として、必要な指導を行います。

⑮ストレスの解消法

野球が趣味なので、友人と草野球で運動をしたり、野球観戦をしたりしてストレスを解消しています。

③面接で合格する話し方 

③-1 一度に話す時間を短く

一度に話す時間は30秒から1分程度におさめておきましょう。

それ以上話すと面接官から話が長いと思われます。自身でも何秒程度になるのか一度計ってみると良いでしょう。

とくに志望動機や自己PRですべてを話す人がいますが、話が長くなるのでおすすめしません。

言いたいことを全て話せなかったとしても、そもそも面接官が話の続きが気になれば質問をされるので、

 簡潔に答えて→質問を待つ

というほうが良いでしょう。

この、面接官からの質問に答え、話の続きを質問され、それに答え、の繰り返しが面接での会話のキャッチボールとなり、コミュニケーションということになりますので、焦らず落ち着いて話しましょう。

1分間で人が話せる文字数は約300字程度と言われています。

そのため、想定回答は30秒から1分で答えられるような文量(150文字から300文字以内)にすると良いでしょう。

正直1分でも、面接官からすると「長いな」と思われることが多いので、理想は30秒から45秒ほどかと思います。

③-2 前職の悪口は言わない

 面接では前職の退職理由を聞かれたりする可能性が高いです。

その際に給与の低さや人間関係の悪さに触れてしまうと、面接官からの印象が悪くなってしまいます。

受験先の志望動機に絡めて話すなど、ポジティブな内容で回答しましょう。

④まとめ

面接での回答の仕方で悩んでいる方は、公務員試験に特化したプロの添削サービスを受けた方が合格に近道となります。

社会人の方は忙しい方が多く、時間がない方や、自分では上手く考えられない方向けに、オンラインでプロが一緒に作成を行うサービスがあります。

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