氷河期世代を対象とした公務員試験(以後、氷河期試験)を検討している方から
「学力試験が大変そう」
「小論文とか書いたことないから、どう書いたら良いかわからない」
というお悩みを聞くことが多いです。
氷河期試験は市役所や県庁だけでなく、国家官庁(○○省とか○○局とか)も募集しており、募集している市役所等の数も増えてきています。
公務員試験と聞くと、合格するのが難しいイメージがありますが、この記事のとおり対策していけば、合格するのは全然難しくありません。
氷河期試験に合格するための具体的な手順を、公務員試験合格指導歴5年以上累計800件以上の指導実績を持つ筆者が解説していきます。

①実はそんなに難しくない
氷河期試験の倍率は5倍から15倍ほどですが、それを見ると倍率が高いように思ってしまいます。しかし、記念受験も多く、きちんと対策している受験者は半分もいないのが実情です。
ということは、きちんと対策をすれば、十分合格圏内に到達できるということです。
また、学力試験が無く、提出書類と面接のみで合否を決定する自治体も増えてきているので、以前と比べると受験がしやすくなっています。
②小論文対策をしっかりと
特に学力試験が無い自治体だと、小論文が必須科目となっているところが多いです。
小論文は、応募書類と一緒にあらかじめ提出するタイプと、試験会場に行ってその場で書いて提出するタイプの2種類あります。
応募書類と一緒にあらかじめ提出するタイプであれば、家でゆっくり書くことができるので、精神的に少し楽かもしれませんが、試験会場に行ってその場で書くタイプだと本番一発勝負なので、事前の対策や練習が必須となります。
この、事前の対策の具体例を紹介すると、過去問や類題をネットで検索し、そのお題についてまずは自分で書いてみる(最初は時間は計らない)→それを繰り返し、最終的には制限時間内で制限文字数を書ききることができるようにする、という練習が効果的です。
少し慣れてきたら、まずは自分で書いてみる→書いたものを第三者に見てもらう→第三者からの指摘をもとに、最終的には制限時間内で制限文字数を書ききることができるようにする、という流れがおすすめです。
事前の対策や練習は少し大変ですが、対策をしているライバルは少ない(大半がぶっつけ本番で試験会場にやって来ます)ため、対策をすれば合格可能性は爆上がりしますので、対策してよかったと感じられる方が大半です。

③面接カードやESに力を入れる
氷河期試験は他の公務員試験同様、一次試験→二次試験と進んでいきます。
エントリーシート等の提出書類のみをもって一次試験とし、一次試験通過者のみ面接に進む、という自治体も多いため、特に志望動機・小論文は他の受験者(ライバル)に負けないようなクオリティで書かないと、面接すらできず落とされてしまいます。
そのため「面接で頑張るから提出書類はそこそこでいいや」というのは通用しません。
一次試験に通過した後の、面接試験では面接カードやESに記載したことに従って面接が進むので、面接での受け答えのやりやすさも踏まえて面接カードやESを書く必要があります。
具体的な面接カードやESの書き方に悩まれたら、下記のブログで具体的な書き方について紹介していますのでよければ参考にしてください。
④職歴を整理する
氷河期の方は思うような雇用形態になれなかったり、やむを得ず転職回数が多かったりする方も多数いらっしゃるかと存じます。
このようなことは、氷河期試験を実施する以上、面接官や採点官も十分承知しています。
そのため、背伸びしすぎず、ありのままを書きましょう。
学校卒業後の職歴(今まで3か月以上勤務した会社)をすべて書き出し、ご自身がそれぞれの会社で何について一番頑張ったか、をその隣に書きだすと整理しやすいと思います。
特に、一番長く在籍した会社、直近の会社などは面接で質問されやすいので、多めにエピソードを書いておくことをおススメします。

⑤「背伸びしすぎず、ありのまま」の具体的な書き方
氷河期ES回答例
設問:就職氷河期世代として、学校卒業時の厳しい就職活動やその後の過程で得た能力と、その能力を県でどのように生かしていきたいか記載してください。
回答:厳しい就職活動を続ける過程において、特に話し方を意識したことで、相手の話を理解し、聞き手が聞きやすい話し方、さらには良い印象を抱いてもらいやすいように話す力が向上しました。現在の職務は接客業なので、住民の顧客満足を満たすという点において貢献できます。また、○○等の職務経験は、○○県における産業振興において活かせると考えています。
氷河期試験のESでは上記のような氷河期世代独特の設問があることも多いです。その際には、上記の例のように、氷河期世代ならではの頑張りも書きつつ、自分が得た能力を受験先でどのように活かせるのかを書くと良いでしょう。

⑥作った提出書類は第三者に見てもらおう
自信のない方はもちろん、自信のある方も一度、完成した提出書類を家族や友達などの第三者に見てもらうことをおすすめします。
第三者に見てもらうと、意外と、文脈が通っていなかったり、何を伝えたいのかわからない答案になっているなど、自分一人では気づけなかった欠点に気づく方が多いです。
オンラインによるプロによる添削サービスというのもここ数年急激に増えており、多数の方が利用されて、合格されているので、このようなサービスの利用もおすすめです。
応募書類と一緒にあらかじめ提出するタイプの小論文の場合は、提出前にプロの添削指導サービスを受けると、特に威力を発揮します。
下記プロフィール欄のURL先の添削サービスでは、プロによる添削だけでなく、その方に合った合格可能性アップのコツもお伝えしていますので是非ご検討ください。


著者 元国家公務員mihir0
【経歴】
某旧帝大教育学部卒業後、地方公務員として市役所にて福祉関係の部署で勤務。その後国家公務員試験に合格し、総務課(局長の秘書業務)、人事担当の部署での勤務経験があります。地方・国家合わせて公務員歴は約10年。
現在は退職し、法律関係の仕事をしながら公務員試験プロ講師として稼働中。
公務員試験小論文・ES等の添削歴は5年以上、累計700件以上の販売実績があり、サービス利用者の方から、毎年多数の合格報告をいただいています。
[プロフィール詳細・顧客評価等はこちら↓]
https://coconala.com/users/653098
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